腫ぼったい瞼は,なぜ腫ぼったいのか?

二重手術の難しいところは皆さんの瞼の作りが全て違うと言うところにあります。
違いは大きさから皮膚の厚さ、脂肪の量、目を開ける機能などです。

そんな理由から、二重手術を学ぶ医師は可能な限りたくさんの人の二重手術を
執刀する事で修得していきます。

少なくても100件以上は必要と思ってます。
そんな多様な瞼の特徴の中で比較的にやり難い、綺麗にし難い瞼が腫ぼったい瞼です。

mabutakouzou

ほとんどの美容外科で腫れぼったい瞼の原因を上記の絵で赤い丸で目印をした眼窩脂肪と
隔膜前脂肪(Roof脂肪)である様に説明されているので、二重手術の際に,この二箇所の
脂肪の一部を切除する事で解消されると言われています。

絵で見る限り、二箇所の脂肪を切除する事で腫れぼったい瞼が薄い瞼になる様に見えますが
実際はそれほどではないのです。

腫れぼったい瞼の原因には上記の脂肪以外にも瞼の皮膚の厚み、眼輪筋(筋肉)の厚みと眼球の突出の
具合も腫れぼったく見える要素になります。

二重手術において上で説明した脂肪は一部除去できますがそれ以外の理由。特に皮膚の厚みと
眼輪筋の厚みは手を付ける事ができません。

そのため、瞼が腫れぼったい患者のカウンセリングで脂肪除去をよく進めてきますが、脂肪除去で
腫れぼったい瞼→薄い瞼にはならない事を記憶にとどめておくと良いと思います。

主に、美容外科の医師に脂肪除去の効果を確認すると『脂肪除去をしないよりは良い』の様な返事が
返ってくると思います。

顕著に改善すると言った説明をする医師もいますが、脂肪除去をした場合と脂肪除去を
しなかった時の比較が出来ない事を利用したややズルイな返事と思われます。

確認する方法としては医師とのカウンセリングの時にシミュレーションとして作ってもらった二重を
写真で撮っておくと、手術後に比較できると思います。

私は多くの二重手術(埋没法、切開法ともに)のビフォー、アフターを比較してみる事で
脂肪除去だけでコンプレックスを100%解消するのは困難と言う思いです。

但し、患者さんのタイプによっては脂肪除去を同時にする事で良かったと満足される方も
少なくないので全否定するわけではありません。