思った様な二重にならない訳

美容外科の外来で一番多い手術が瞼を二重にする手術と言われています。
一重瞼の方はもちろんですが、片方の瞼が一重の方、二重の幅が狭い方、既にある
二重が気に入らない方など様々です。

二重を希望される方の要望は次の二つが多いです。
 1.眼を大きくする見せたい。
 2.欧米人の様に切れ長のスッキリした眼になりたい。

二重手術で希望の目元に成れれば良いのかですが、元々の眼の作りや本人が気付いていない
構造的、機能的な原因で思った様な結果にならない場合があるので紹介します。

1.蒙古ひだ(目頭から上まぶたにかけてかぶさっている皮膚)がある場合

megasira

蒙古ひだが目の横幅の内側を皮膚で覆う(隠す)事で
本来の目の横の長さが短くしてしまいます。
この影響で二重を作った時に切れ長のすっきりした
二重にする事ができません。


2.眼瞼下垂:目を開く力が弱く眠そうな印象。

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眼瞼下垂は他のページでも説明していますが、瞼を開く時に必要な眼瞼挙筋の異常で瞼を
開く力が弱くなっている状態です。

二重手術で二重のラインのところに皮膚と眼瞼版を固定しても目を開く力が弱いと
二重のラインが浅く、ぱっちりした形になりません。稀に、埋没方の二重術の後に目が
開き難くなる現象(手術直後には出ることもある)の原因にもなります。