色素沈着のレーザー治療

シミ取りレーザーって?

*シミ、そばかす、肝斑(かんぱん)などの色素沈着の治療には、外用薬(塗る薬)や
 内服する薬もありますが、沢山の需要の有るレーザーでの治療をお話しします。

特殊なレーザーで照射する事で皮膚の表皮や真皮に積もっている(沈着)色素(メラニン)を
 破壊し、体内のマクロファージ細胞が破壊された色素細胞を除去する事で色素沈着を
 改善させる方法です。

hihukouzou

 医療で使われているレーザーは本当にたくさん有るのですが、、美容皮膚科で
 活用されているレーザーは
 *色素沈着を治療するレーザー
 *ニキビ跡の様な肌の凹凸や毛穴を改善するレーザー
 *刺青(タトゥー)を除去するレーザー
 などです。   

 上で紹介したレーザー以外にも多くのレーザーが使われていますが色素を無くすレーザーは
 これくらいです。

*マクロファージ細胞:破壊しされたり、機能がなくなった細胞を除去する機能を持つ細胞。

レーザー治療の照射方法の種類

  1. Spot照射
  2. レーザートーニング
  3. フラクショナル照射


レーザーの種類もたくさんありますが色素を無くす照射の方法は上の3種類です。

SPOT照射:この照射方法は一つ一つの色素沈着を個別に照射する方法です。
      照射後に表面が白く弾かれた様に見える、変化が起きますがこれは
      IWP(immediate whitning phenomenon)と言われ、この反応が
      レーザーでシミなどの色素を含む細胞が十分に破壊された事の
      判断材料になります。

      照射された色素沈着は約2ヶ月掛けて薄くなって行きますが経過の
      途中、一時的に色素が濃くなる事があります。
      治療の適応はシミ、そばかす、ADMになります。

レーザートーニング:この方法はSPOT照射の時より、レーザーの出力を落として
      顔全体を広く照射する方法です。この時は照射後にIWP反応はなく
      ほんのり赤味が出る感じです。

      効果は1〜2週間ごとの治療を7〜10回受けた頃から分かる様になります。
      治療の適応はシミ、そばかす、肝斑、炎症後色素沈着になります。

フラクショナル照射:フラクショナル照射は、レーザーの光をフィルターを通して
      本来の光の筋を更に細に光の束に変えて照射する方法です。
      その結果、皮膚の負担を最大限減らして高出力のレーザー照射を可能にした
      照射方法です。  

      フラクショナル照射の効果は肌がダメージを受けて再生する事を利用して
      肌質を改善させる事です。
      
      本来、色素沈着の改善だけを目的にしていませんが、肌質の改善で
      色素沈着も改善させる事ができます。

      照射後は赤味が出ます。高出力の場合は内出血が起こる場合もあります。
      治療の適応はシミ、そばかす、ニキビ跡の凹、目立つ毛穴の改善などです。

   フラクショナル照射をもっと詳しく!(リンク)

色素レーザーの副作用
白斑化、色素沈着、傷跡