ヒアルロン酸って何者?
元々ヒアルロン酸は皮膚、眼球、軟骨を含めて体の色々な所にある成分で重要な役割をしています。
保水性が高く水分保持により粘性があるので、特に皮膚では皮膚の水分量の調整や水溶性物質の
組織への浸透、拡散に重要な役割を果たしています。
美容目的のヒアルロン酸療法に関して
美容医療でのヒアルロン酸療法は大きく2種類です。
1.保湿寮法:1グラムのヒアルロン酸は、約6リットルの水を保持すると言われる様に
多くの水分を含む性質を利用して肌の保湿目的に利用されます。
2.注入(充填:じゅうてん)寮法:皮膚に注射し、そのボリュームを増加させる方法です。
*充填剤をフィラー(Filler)とも言います。
ヒアルロン酸の保湿療法
色々な形でヒアルロン酸が利用されていますが、身近な物だと化粧品やパックに使われています。
また、内服できるサプリメントも出ていますね。
肌の水分量を高めて、張りとツヤが出る様にするのが目的です。
ここでは美容クリニックでの治療法に関してお伝えします。
(年代の古い物から)
1)メソセラピー(メゾセラピー):皮膚は元々バリアー機能があるために肌の改善に良いと思われる
成分もそのまま塗布(とふ)するだけでは浸透しないと言われています。
そこで、注射針で表皮に傷を作りながら薬を塗布していた治療が
メソセラピーです。当時、使われていた薬剤はヒアルロン酸、
プラセンタ、ボトックス、血管拡張剤などでした。
2)メゾローラー、ダーマペン:メゾローラー、ダーマペン共にメソセラピーを効率よく簡単に
施術できる様にした物です。
*ダーマローラーは名前の如くローラーに針を付けて肌の表面に転がす事で表皮が
損傷され、その後に塗布された薬の浸透を良くします。
*ダーマペンはペンの形をしたハンドピースの先が針の束になっていて肌に
押し当てて表皮に損傷を作りながら薬を塗布していく形です。
ヒアルロン酸の充填(じゅうてん)寮法
美容クリニック的なヒアルロン酸の使い方としてはこちらがメインかもしれませんね。
顔の様々な所に注入してボリュームを出したり、窪んでいる所を目立たなく補修します。
*ボリュームを出す:くちびる、隆鼻術(鼻筋を高く)、涙袋、コメカミ、額、顎など
*窪みの補強:ほうれい線、マリオネットライン、目の下のくぼみ、頬(ゴルゴライン)など