なぜ、骨切り手術?
鼻の手術の中でもっとも大きい手術となる、骨切りの手術です。
鼻は構造的に骨の部分と軟骨の部分で構成されています。
鼻の先の方はほとんどが軟骨で、顔に近い方は骨になります。鼻の細かい変更(主に鼻尖形成)は
この軟骨の部分の構造を変える事をしますが、次の様な目的の時に骨切りが必要になります。
骨切りが必要な場合
*鼻すじを細くする。
*わし鼻の矯正:盛り上がった部分を無くす。
*斜鼻の矯正:曲がった鼻すじをまっすぐに直す。
幅の広い鼻筋を細くする手術
シリコンプロテーゼで高さを出す事で同じ様な効果をある程度出せますが、鼻が全体的に
大きく見えてしまう結果になるので骨切りが良い選択肢になります。
鼻の骨切り手術の流れ。
*麻酔:局所麻酔だけでも可能ですが骨を切る時の衝撃や恐怖を考えると
静脈麻酔(睡眠麻酔)を併用した方が良いと思います。
*切開:治療の必要性に合わせて内側のみに傷が出来る閉鎖法(クロージング法)と
鼻柱の所に傷が出来る開放法(オープン法)のどちらかが選ばれます。
鼻柱の傷が出来る場合でも回復後はほとんど目立つ事はありません。
*骨切り:専用のノミ(鑿)を使用して鼻の穴の中から切る方法と顔の表面から
骨を切る方法の2種類が主な方法です。
顔の表面から骨を切る場合は1〜2ヶ所に傷ができますが回復した後は
消えてなくなり傷跡は残りません。
骨切りのまとめ
*手術を希望する前にしっかりカウンセリングをして手術自体を理解してから計画を立てましょう。
骨を切ると言いますが要するに骨折と同じように考えましょう。
骨折は治療期間が4週〜8週ぐらいと言われているので少なくても4週間は不安てな状態で
1〜2週間は腫れが目立つと思ってください。特に手術後1週間前後の間はギブスをつける期間も
あります。腫れが目立つ間はマスクをすれば隠せますが治療に必要な期間を十分にとって
準備しましょう。
*また、骨切り手術はそれなりに体に負担をかける手術なので他の方法では解決出来ない場合の
最終手段として選ぶと良いと思います。